子どもたちと毎日過ごす中、コミュニケーションがうまくいかないなぁと思うことがあります。
自分の要求を伝えるばかりで、人の話が耳にはいらない。
相手の話を途中で遮ったり、馬鹿にしたりしてしまう。
真面目に話を聞く必要がある場面でついふざけてしまう。
時々はトゲトゲした言葉で強がってみせたりする子もいます。
その都度、注意するのですが、子どもたちにとっては「ただ叱られた」という積み重ねになってしまいそう。
言葉は人だけが使うことができる宝物です。
誠実に丁寧に言葉のやりとりをして、相手の気持ちを知り、自分の気持ちを伝えることができるようになってほしい・・・そんな願いがずっとあって、何ができるかな?と毎日考えています。
今日はおやつの前、子どもたちに15分だけ時間をもらいました。
部屋の電気を消して、ブラインドを閉めて、少し薄暗くなったお部屋に
まあるくなって座り、真ん中にろうそくを灯しました。
私は「人の話を聞くこと、自分の言葉で話すこと」の練習がしたいと伝えました。
今日のお題は誰にでも簡単に話せることと切り出し、
自分の好きな「生き物」か「色」を一つだけ話す。
好きな理由があればそれも話す・・・ということにしました。
一番気をつけなくてはならないのは、誰かが話しているときにきちんと聞くことです。
「ぼくの好きな色は緑色。理由はないけど、好きです」
「私はハムスターが好きです。かわいいからです。」
一人一人、本当に短いコメントです。
いつもだったら、途中で割り込んで話したりする子がいますが、
今日はなんとか一周、みんなのお話を聞くことができました。
自分の話をみんなが聞いてくれるのはちょっと照れ臭いけど、嬉しいな・・・
と思ってくれたと思います。
そのためには自分もちゃんと仲間の話を聞く必要がある・・・と少し感じてもらえたかな?
言葉は人を励ますことも、傷つけることもできます。上手に使うのは難しいことです。
子どもたちとコミュニケーションの練習をしていきたいです。
方法はまだ模索中です。