今日は1年生は入学式、2年生以上は始業式の日でした。
みんなお弁当を持って、そらまめにやってきました。
昼食後、遊びたい気持ちいっぱいの子どもたちにちょっとだけ時間をもらって、絵本を読みました。
おーなり由子さんの「ことばのかたち」という本です。
「もしも話すことばが目に見えたらどんなかたちをしているだろう・・・」
優しい色合いのイラストが想像するのを助けてくれます。
実は午前中に聞こえてきた子どもたちの替え歌が私の心にちょっとひっかかってしまって、この本を読んでみたいと思ったのです。
替え歌は「となりのじっちゃん、ばっちゃん・・・・」と始まり、言葉のリズムも楽しく、子どもたちはおかしくて、ケラケラと笑っていました。どんな意味かは考えずにのりで歌って、ところどころ、面白いと思うところがあると、みんなにうけて、喜んでもらえる・・・そんな感じでした。
たかが、子どもの替え歌とも思いましたが、聞こえていた私が「嫌だなぁ」と思ったのも正直な気持ちです。その気持ちをどんなふうに伝えようかなぁと考えて、この本を読んでみました。
「だれかを傷つけることばが針のかたちをしているとしたらどうだろう・・・」
ことばが針になって、相手の顔を覆っている手に刺さって、血がにじんでいる絵があります。
みんなは想像力をフル回転させて、お話を聞いてくれました。
読み終えて、さっき聞こえてきた替え歌なんだけどね・・誰かが死ぬとか殺すとかそういう言葉で遊ぶよりも、もっと楽しくなるような歌で遊んだほうが良いと思うんだよね・・・と話しました。「その方がいい。死ぬとか聞きたくない。」と自分の気持ちを話してくれる子もいました。
みんなはすぐに違う替え歌を考えて、じゃ、こういうのはどう?と次々歌ってくれました。
ことばに力があること、ことばを大切にすること・・・少しずつみんなで共有していきたいと思っています。